
今年は師匠の十七回忌で。
11/8の命日には徳本寺で法要があり、昨日は年内唯一の「十七回忌」を冠にした吉朝一門会が岡町でありました。
人数制限があったとはいえ、早々の完売で一門全員喜んでおります。
前回の記事で「収録音声オンデマンド配信」のお知らせをしましたが、お越しになれなかった方は是非こちらもご検討ください。
昨日の「岡町」のマクラで師匠とのエピソードを喋りましたが、舞台では喋ったことのない思い出の一つに、他の噺家にはない(≒他の噺家より強い)“美”への拘りもありまして。
芸はもちろん、艶気のある所作、着物・帯・襦袢・襟・腰紐・扇子・手拭い・足袋に至るまでの衣装と、その“着こなし”、他の噺家とは一線を画す“鳴物”の腕前、同じく繊細で力強い“笛”の音…挙げればきりがないんですが。
特に言葉で言われたわけではないのですが、師匠から漂ってくる品の良さにはそういうモノが随所にありまして。
本当細部に至るまで“品”の塊でした。
若かりし頃のボクは、それらが何なのか、どうやったらあんなにカッコイイ噺家になるのか、ずっと気になってました。
師匠が亡くなってから16年経て、やっとほんの少しだけですが…分かってきたような気がします。たぶん。
…遅いっちゅうねん!
とツッコまれそうですがw
(関西本線/奈良〜平城山)